診療実績・治療成績
第1相試験では、主に標準治療の治療効果がなくなった患者さんを対象とします。第1相試験では、新規薬剤の安全性を確認するため、採血などで肝臓・腎臓などの機能が保たれている全身状態がよい患者さんが対象となります。
2023年度 第1相試験の実績(先端医療科)
2023年度は、先端医療科では57本の早期開発試験を実施致しました。登録患者総数は203名でした。治験薬(新しい抗がん剤)としては、ゲノム標的薬(患者さんの遺伝子異常の情報に基づき遺伝子を標的とした薬剤)、腫瘍免疫治療薬(患者さんの免疫を活性化させる治療)、抗体治療(二重特異性T細胞誘導抗体のような新しい機序の薬剤など)や武装抗体治療(抗体に抗がん剤を結合した薬剤)の試験が多くなっております。治験薬の種類、登録患者さんの診断については下記のグラフをご参照ください。
また、2021年度より開始した外来診療枠では主に第1相試験の参加のご相談を承っております。遠方の方、お忙しくて来院が難しい患者さん御本人や御家族の方は、オンラインでのご相談も実施しておりますのでご活用ください。
※臨床試験紹介システム(Insight Gateway)もご利用頂けます。