代表あいさつ

現在、ガイドラインに記載されている標準治療として投与されている薬剤は、厚生労働省が多くの患者さんのデータに基づき承認しているものであり、強く推奨されるものです。

新しい標準治療をつくるために、一般の臨床では使用されていない新規抗がん剤を用いた臨床研究を治験といいます。私たち先端医療科では、主に治験の最初の段階(早期開発試験、第1相試験)を担当しております。早期開発試験(第1相試験)では、標準治療が終了した患者さんを対象とし、新規抗がん剤の安全性や治療効果を評価することによって、適切な投与量や投与方法を決めていきます。

国内において、早期開発試験を行っている病院はごくわずかであり、治験に参加するための条件など、早期開発試験(第1相試験)に関して十分な情報が公開されていないこともあります。本ページの治験検索システムをご利用頂き、情報提供の一助となれば幸いです。また、遠方の方、お忙しくて来院が難しい患者さん御本人や御家族の方は、オンラインでのご相談も実施しておりますのでご活用ください。

私たち先端医療科は、早期開発試験を実施することにより、新しい治療の開発に全力で取り組んでいきます。

国立がん研究センター東病院
先端医療科長

土井 俊彦